2009年09月24日

土あかりの土塗作業

「むれ源平石あかりロード」に土壁ネットワークが出展している「土あかり」の残った上半分の土塗り作業を、子ども達も参加してしました。

秋晴れの空の下、鎮座する「土あかり」。
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皆で、土を竹小舞の上から手で塗りつける。
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塗ってはなでる。
最初はおっかなびっくりの子ども達も慣れてくると要領が良くなり作業がはかどる。
子ども達が大きくなっても土壁の住まいはつくられているだろうか?。
この子たちの手に残った土の感触が、きっと土壁の住まいを伝えてくれる・・・。
そう願いたい。
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完成。
なんか「風の谷のナウシカ」に出てくる「巨神兵」の頭に似ているな〜。
口から火を吐かないけど・・・。
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2009年09月20日

招き猫

おうどん屋さんの店内にあった招き猫。
手の上げ方が違う。
小学五年の娘によると、左側がお金が沢山入ってくる招き猫で、右側がお客さんが沢山入ってくる招き猫だそうだ。
「へ〜」と、ネコマニアの娘に教えられる父でした。
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posted by こまつ at 05:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年09月15日

土あかりと泥だんご

少し前ですが「むれ源平石あかりロード」に行ってきた。
私も小舞竹編みを一緒にした土壁ネットワーク出展の「土あかり」。
半分だけ塗られた土と竹小舞がシルエットになり良い雰囲気。
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土あかりのそばで土壁ネットワークのメンバーの左官さんがやっている「泥だんごワークショップ」で娘といっしょに泥だんごづくりに没頭。
仕事やなんか忘れてひたすら瓶の口で磨く、磨く。
ものづくりの欲求が満たされるとても楽しい一時。
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posted by こまつ at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 土壁

明治の瓦

雨漏りの修繕を依頼されて三木町のお宅を訪問した。

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その家は寄せ棟の大屋根の四方に下屋が付属している典型的な讃岐の民家のつくりをしており、黒漆喰で塗られた下屋と大屋根の壁には、2ヶ所の「虫籠窓」(むしこまど)がある。
明治23年に建てられたそうで、そろそろ築120年近い家だ。

漏水箇所はすぐに判った。
多分、傷みのひどい鬼瓦の周辺だろう・・・。
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ふと、下の下屋の瓦を見ると、あちこちで瓦の表面が弾けたように割れていた。
いぶし瓦は普通耐久性が60年以上あるとされており、それから考えるとずいぶん劣化が進んでいる。

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寸法誤差も大きく手の指が入るくらいの隙間もある。
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下屋は35年ほど前に新品の瓦に葺き替え他とのことだが、どうも瓦の品質が良くなかったようだ。

一緒に点検した瓦工事会社の担当者に聞くと、この頃の瓦は製造過程での粘土の圧密が弱く、燃焼時間も比較的短く焼き締めが不十分だったとのこと。
それが原因ではないかとのことだった。
そういえば先月修繕した塀の瓦も、同じ時期の製品で同じように弾けるように割れていた。
この時期の瓦は全体的に品質が悪いということなのだろう。

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大屋根に拭かれている明治23年の瓦の方が汚れてはいるが、明らかに品質は上だというのが判る。
この頃の瓦は焼成温度は現代より低いものの、長時間焼き締めているため耐久性があるらしい。

戦後の建築ブームの頃の粗製乱造品と手作りで丁寧に作られた時代の品物の対比がものづくりの基本を教えてくれているようだ。

posted by こまつ at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 木の家

2009年09月10日

法然寺五重塔

お誘いがあり法然寺の五重塔の建築現場を見学させていただいた。

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現場には大きな素屋根がかかり槌音が漏れ聞こえる。
駐車場にある看板には外観のパースがあり完成時の五重塔の姿をアピールしている。

ヘルメットをかぶり、元請けの大成建設さんにご案内いただきながら場内へ。
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まず、目に飛び込んできたのは中心に建つ立派な心柱(しんばしら)。
樹齢350年の吉野桧だそうだ。
元口で直径500mmあり第1重では円形、上層では8角形に加工されている。
長さは13mあり、基壇(きだん)の礎石(そせき)から最上部までつらぬき通され、先端には相輪(そうりん)が載るようになる。

よく見ると側面に乾燥による干割れが入っている。
丸太のひび割れは、表面をひねるように旋回しながら割れることが多いが、機械で挽き割ったように真っ直ぐ垂直に割れているのには驚いた。
吉野の山守(やまもり)が木の性(しょう)をみて厳選した一品で、伐採後、葉っぱを付けたまま、山で半年間葉枯らし乾燥した後、重さが5t程度になったのを確認してヘリコプターで出材したそうだ。

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工事は昨年の3月26日に起工式、立柱式が今年の7月に行われ、現在は1重の垂木取付が施工されている。
工事は来年の10月に完成とのことなので、その際には盛大な落成式が催されることだろう。

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現場では4人ほどの大工さんが作業をしている。
黙々と作業をする大工さんを見てみると20代から30代くらいで、みんな若い。
後継者不足が叫ばれる大工職の世界だが、こうやって日本の伝統建築の技術が次の世代に伝わっていくのをみると嬉しくなる。

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この大工さん達は全員金剛組の社員さん。
金剛組は西暦578年創業の社寺建築を得意とする建設会社で、聖徳太子の時代から続く世界最古の企業といわれている。 http://www.kongogumi.co.jp/index.html
Tシャツに染め抜かれた社名が誇らしげ。

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地垂木(じたるき)の上に載る、木負(きおい)には、丁重に櫛歯形の欠き込みがされ、飛えん垂木(ひえんたるき)が整然とはめ込まれ美しく並んでいる。
先端の茅負(かやおい)は端部にかけて反りが施されており優雅な印象だ。

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その茅負の継ぎ手は”箱シャチ”のようだが外部側が斜めに加工されているのでより継ぎ手が分かり難い。

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第1重の肘木の組み物も丁重に組み上げられて白木が美しい。
木材の小口には白い胡粉(ごふん)が塗られていてより立体感が増している。

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心柱の礎石(そせき)には寄進者の名前が彫られている。
傍らの電気配管が現代の仏塔だということを物語っている。

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各層の四隅には鋼製の太いタイロッドが設けられ各層を引きつけている。
構造計算(限界耐力計算)で必要になったらしい。
外周の円柱の足元にも礎石から縦にステンレス鋼のダボ栓が埋め込まれ横ずれを止めているらしい。
昔のように礎石の上に置いているだけでは確認申請が通らないのだろう。

今日はとても良いものを見せていただき、ご案内くださった関係者の皆さんに大変感謝です。



posted by こまつ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝統建築