2010年11月18日

香川ヒノキ、徳島スギの展示会

かがわ木造塾でおこなう12月のフィールドワークでお世話になる吉野川(三好)流域林業活性化センターさんから、「香川ヒノキ、徳島スギの製品展示会」のご案内をいただいたので(農)香川県鬼無植木盆栽センターにお伺いした。
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主にスギの縁甲板などの板材を中心に展示されていて、製品や原木のなどについて興味深い話を聞かせていただいた。
三好のスギ材(製品)はまだ使ったことが無いのだけれど、製材所の方から製品に込められたこだわりと想いを伺い、一度使ってみたい気になった。
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展示会場となっている植木盆栽センターは植木を売買する公設市場で5の付く日に市が立っているそうだ。
特に11月15日は大市と呼ばれ、いつもより盛大に市が行われる日なのだそうだ。
所狭しと並べられた植木を前に県内外の庭師さんが集まり独特の符丁でセリをおこなっていた。
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バッタリ会った知り合いの庭師さんによれば、ここの市場も年々参加者が減り取引量も少なくなっているそうだ。
住宅の洋風化で、いわゆる日本庭園風の作庭が減るなど、庭に対する消費者の意識や求めるものが変わってきているせいなのだろうか。
それとも単に庭にお金を使わなくなったのか・・・。

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この綺麗に色づいている大きな紅葉が1万数千円と聞き、これでは植木生産者は儲けにならないだろうと心配になった。




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2010年11月15日

かがわ木造塾11月講座を開催します

かがわ木造塾では木造建築に取り組む技術者のスキル向上のため、全国から第一線で活躍されている講師をお招きして、実務で生かすことのできる最新の技術や情報、良質なデザインや先進的な取り組みについて学んでいます。

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11月の講座は11月20日(土)13:30〜17:30 高松テルサ 2階第一文化教室 にて開催します。
◇(第一講座)井上秀明「超長期優良住宅への取り組み」
◇(第二講座)六車誠二「木の建築を「構法」から考える」 です。

講義内容や受講費等の詳しい内容は、
香川県建築士会のHP:http://kagawakenchikushikai.com/mokujyuku.html
をご覧下さい。
posted by こまつ at 03:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 講座・研修

2010年11月14日

緑の課外授業 上西小学校に行く

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香川県建築士会の有志でおこなっている出前講座「緑の課外授業」を上西小学校でおこないました。
上西小学校は高松市塩江町の府中ダムの湖畔にあり、とても豊かな自然に囲まれた環境です。
きっと学級崩壊もイジメも無いのだろうなと思わされる落ち着いた佇まいです。
この日はいつもと違い、MさんとKさんの二人がかりで先生を担当するスペシャルバージョンです。
私は担当の授業がすでに終了しているので今回は荷物運びなどのお手伝いです。

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授業は体育館で、3年生から6年生までの15人を対象に行われました。
児童の後には先生方も多数出席していただき熱心に聞いていただきました。
授業では森林が育む水のことを糸口に、その役割や保全、そして活用のための家づくりについて写真や木材のサンプルなどをつかって分かり易く説明しました。

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私たちが休日に集まってつくった香川県産材ヒノキのコースターを渡すと、皆それぞれで手触りや香りを確かめ、森の恵みを感じてくれているようでした。

上西小学校周辺では、過疎により児童数が減少の一途で、この学校も統廃合され廃校になるとのことです。
小学校は教育施設(建物=ハード)としてだけでなく、運動会やバザーなどを通じて地域社会の人とひとの結びつき(コミュニティー=ソフト)を支える「核」となっている側面もあります。
小学校の廃校は地域の方にとってはとても残念に思えたことでしょう。

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誰もいない校庭を見ていると、やがて訪れる廃校の日を思い起こさせ、日本の社会が山間集落から崩壊している現実を改めて感じずにはいられませんでした。

私たちが森林の環境保全や活用の話をしている傍らで進行している、山に「人」が居なくなっている現実。
そのことに、私たちや社会はもっと危機感を持つ必要があります。
森を守る担い手でもある、林業関係者の平均年齢は五十歳を超えているとも聞きます。
20年、30年後の山間地域を想像し、そこに広がる森林の未来を真剣に考えることは、日本の進路を考えるうえできわめて重要です。
posted by こまつ at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | NPO活動

2010年11月10日

仲南の森を訪ねて

森風舎の増田さんからお誘いがあり、仲南の森で香川県産ヒノキ材の伐採を見学させていただいた。
(森風舎のHP:http://www.shinpuusha.jp/


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朝、車で曲がりくねった山道を走り仲南の山に着くと樹齢60年〜80年程度の立派なヒノキが林立する森にチェーンソーのエンジン音が響いていた。
ここはまんのう町(旧仲南町)の町有林で、増田さんが設計した建物に使うヒノキ材を伐採している。

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道路脇には伐られた木材が無造作に並べられていた。

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今日は森林組合の二人の作業員の方が伐採をしていた。

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伐採は、まず立木の谷側を三角形に切り取り「受け口」をつくる。
次に山側へ切れ目を入れ、出材機から伸ばしたワイヤーを少し引きながら狙ったところへ倒す。
あっという間に大きな木を倒してしまった。

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その後、枝を切り払い、引出し易くくしてからウインチを操作してワイヤーを巻き取り、下の道路に引きずり下ろす。
その手際よさに驚いてしまう。

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引き出した木は、2mから5m前後長さの定尺に「玉切り」して揃え、山から搬出する。

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香川県産のヒノキの特徴は、雨が少ない気候のため、成長が遅く年輪の間隔が詰まった色合いの良い木が育つのだと言われている。
道ばたに置かれた木材の切り口を見ると、とても綺麗でその特徴が良く判る。

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伐採を見学した後、山を下り、今回伐り出した材を製材している七箇工業さんを訪問。
あまり広くない集積場に、山から運搬して集積された香川県産材の原木が積まれていた。

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此処の製材所では操作員が台車に乗り、原木の状態を見ながら一面づつ帯ノコで挽いている。
丁寧に原木から採れるギリギリの太さの角材を製材していく。

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今回増田さんが設計した建物の柱に使う予定の5寸角の材を見せていただいた。
節が少なく、中には無地に近いものもある。
とても綺麗な良材だ。
七箇工業の社長さんによると、現在香川県産材は主に徳島県の三好の市場に出荷しているが、わざわざ運賃をかけて徳島まで出荷するのではなくて、県内で原木をストックし、製材をして、もっと県内の家づくりに使ってもらえるようにしていきたいとのお話を伺った。
香川県産材は年間の出材量が少なく、林業としては脆弱で、その実現には色々な課題もあると思いますがぜひ実現して欲しいと思いました。
posted by こまつ at 01:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 森林・木材

2010年11月08日

建て方4日目 上棟

「綾川の家」の建て方も4日目。
残念なことに夜半より雨が降り始め、雨の上がった10時過ぎまで大工一同は現場で待機となってしまった。
建て方を始める前に期間中の天候は確認して始めるのだが、私たちのつくる家は伝統構法で現しの木の家なので建て方が長く、途中で天候が崩れ雨に降られることも時々ある。
無理をして建て方をすると滑って危険だし、木と木を組み合わせる仕口部分のホゾも水を吸って膨張し入りづらくなり無理して叩き込むと傷んでしまう。
自然には逆らえないとあきらめ、雨養生をして天候の回復を待つのが一番の得策なのです。

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雨が上がった後は順調に作業は進み、午前中に棟木を納めることができました。

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夕方、広田神社の宮司様による上棟式を執り行い無事の上棟を感謝する。

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上棟式の後は、いよいよ「餅投げ」をおこなう。
最近では少なくなった「餅投げ」だが現場周辺では今でも普通に行われているとのこと。
建て主様のご家族により、沢山のお餅やお菓子、お酒を、集まった近郷近在の皆さんに向けて投げ、共に喜びを分かち合い、もうすぐ地域の一員となるご挨拶をおこないました。



posted by こまつ at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾川の家

2010年11月07日

建て方3日目

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建て方も3日目。
朝から2階の床板を張る。
スギの厚板で1階から見上げるとそのまま見えるので、節の具合や色合いを見ながら張ってゆく。

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その後2階の梁や桁材を順番に組んでいくと、材と材が一分の隙間もなくピタッと組み合わさってゆく。
大工の技量の高さが良く判る瞬間だ。
posted by こまつ at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾川の家

2010年11月05日

Jパネル

「綾川の家」は建て方二日目。

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朝、通りがかりの近所の人に「今日、上棟のお餅投げをするの?」と聞かれる。
「上棟は明後日です」と答えると「え〜、建て方にそんなにかかるの!!」と驚かれてしまった。
最近の一般的な住宅の建て方だと、大体1日か2日で終わってしまうので、4日もかかるということ自体、最近の感覚からいえば常識外れに思われてしまったようだ。

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今日は建て方に平行して、柱の間にJパネルを落とし込んでいきました。
Jパネルは「三層クロスパネル」ともいい、一層の厚さ12mmのスギ無垢板をタテ・ヨコ方向を変えて接着した総厚さ36mmの面材(パネル)で、構造用合板の代わりに耐力壁として使え、そのまま仕上材にもなるグッドデザイン賞受賞の優れものです。
Jパネル解説: http://www.length.or.jp/ma-01.htm

合板に比べ、使われている一層当たりの木材の厚さが厚いので、スギ本来の吸湿性や質感、香り等があります。
また、直径の小さな間伐材からつくられるので、貴重な森林資源の有効利用にもつながる商品です。
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この建物の外周は土壁ですが、内部の耐力壁にこのJパネルを使い、土壁の耐力と合わせて建築基準法の1.25倍の耐力(壁量)を確保し、地震にも高い安全性を確保する設計としています。

posted by こまつ at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾川の家

2010年11月04日

建て方始まる

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いよいよ今日から「綾川の家」の建て方が始まりました。
この建物は大型機械によるプレカットをせず、大工棟梁が300本以上の構造材を二ヶ月以上にわたって手刻みしました。
その部材を一本いっぽん組立て行く作業は見ていてもとても面白い。
建て主の想いを元に、設計図に描いた家の姿が現実にカタチとなって生まれてくる瞬間は感動的です。

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建て方は、数ヶ月に渡る切り組加工の成果を見せる大工棟梁の晴れの場であると同時に、一番緊張する時でもあります。
経験の少ない棟梁の場合は建て方が近づくと、加工が間違ってないか心配で眠れなくなることもあるそうです。
今回の遠山棟梁は経験豊富で腕も切れる大工ですが、それでも現場の空気は心地よい独特の緊張感があります。

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予定では11月7日に上棟式です。
無事に建て方が進むように明日も現場に貼り付きます。
タグ:家づくり
posted by こまつ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾川の家