2006年09月23日

刻み

今、「鬼無の家」の加工場では大工さんが柱や梁の構造用木材を組み合わせるためノコギリやドリルやノミを使って、切り欠いだり穴を開けたりしています。
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この工程を私たちは「刻み」と呼んでいます。

最近はコンピューター制御のプレカット機械で加工することが多くなった住宅建築の工事ですが、私たちのおこなっている日本の伝統的な大工技術から生まれた仕口(柱や梁の接合部)で木を組む伝統構法の場合、やはり大工さんの手業に頼ることになります。
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プレカットように早く、安くは出来ませんが、天然素材である木材一本一本の癖や曲がり、硬さなどを読み、それらを適材適所に配置し丁寧に加工する技術は素晴らしいものがあります。
特に全ての構造材を現しとし、見せていく「鬼無の家」の場合には手刻みに勝るものはないと考えています。
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刻みの為には、大工棟梁が竹の墨差しで加工用の細い線を引きます。
これを「墨付け」といいます。
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加工はその墨に従い、機械やノミなどの工具を使い木を切り欠きます。
普通は墨の芯で切り欠くのですが、木の質や組み合わせの固さなどを考え、時には墨の右あるいは左側というふに加工する範囲を0.5mm以下の範囲で細かく調整することもあります。
この辺りは大工さんの技量によるところが大きく、加工精度に影響します。
このような微調整は、大量に早く工程が流れるプレカットには無い良いところように思います。
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posted by こまつ at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 鬼無の家
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