2006年05月19日

子供が危ない!

先日の四国新聞に、医療ジャーナリストの丸山寛之氏による「子供が危ない!」と題したコラムが掲載されていたので読まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それによると子供の体温が36度以下という低体温児が増え、立ちくらみやめまい、疲れやすさなど「朝に弱い」自覚症状を訴える子供が増えているそうです。
原因としては運動不足とエアコンの普及による体温調節のあまり必要でない生活環境をあげています。
IMG_4825_s.JPG


その原因のひとつのエアコンはいまや住宅の必需品となり、どこの家庭でもある。
そして近年は、高断熱・高気密、あるいは外断熱など、更に住宅の温熱環境を快適化した住宅も多くなってきました。
これは、より快適な生活環境を望む消費者の声と、それを叶える空調機器や断熱対策を、商品としての住宅の差別化にしようとする企業の思惑の一致に他なりません。

以前、初夏のある日、高断熱・高気密の住宅にお住まいの方を訪ねたときのことを思い出します。
その家では、すでにこの季節から全ての窓を閉め切りエアコンと24時間換気で生活していました。
私が「窓は開けないのですか?今日は風が気持ちいいですよ」というと「エアコンの方が温度が一定で気持ちいい」と答えられ、小さな冷房能力のエアコンでことたりる、この家の断熱性能の高さを力説されていました。
そして最後に「今日は寒いですね、ちょっとエアコンが効きすぎるくらいです」とおっしゃいました。

快適な生活をされているこの方にとやかく言うつもりはないのだけれど・・・。
真夏でもないこの時期から、全ての窓を閉め切って機械設備で生活するその姿に、自然環境やその向こうにある社会から隔絶して生きているような印象を受けたのでした。

人間の汗腺など暑さ、寒さに対する調節機能は幼児の時期に形成されるそうです。
冒頭のコラムを読んで、このような高断熱・高気密の住宅で育つ子供は、快適性を享受して育つ代わりに、生物としての身体機能が低下した人間に育つのではないだろうかと危惧するのです。
そして、快適すぎる住まいからは出たがらず、戸外で身体を動かして遊ぶことも減るのではないでしょうか。

この比較的温暖な香川の地に生活する私たちにとっては、ある程度”暑いときには風を通し、寒いときには服を着る”ような環境に沿った暮らしがエコロジーだし、経済的だし、身体にも良いように思うのですがいかがでしょうか・・・。





posted by こまつ at 08:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 木の家
この記事へのコメント
こまつさんが書かれているように、自然を体感出来る状態がベストだと思います。。。
Posted by おさかな at 2006年05月19日 09:06
おさかなさんもそう思いますか。
暑さ、寒さは個人的な感覚の差もあり一概には言えないのですが・・・。
長い目で見れば、あまり過剰に調整された住環境というのも、生物としての人間にとってはけして良いものではないように思います。
中断熱・中機密程度の土壁の家で、多少寒く、多少暑くというので香川では十分暮らせるようにも思います。
Posted by こまつ at 2006年05月19日 12:06
事務所を土壁で作ってみて、その中で仕事をしているのですが、とても快適だということを実感しました。香川は自然と共生出来るとても素晴らしい地域だとわたし自身は考えております(^^)v
Posted by おさかな at 2006年05月19日 19:58
その通りだと私も思います。
比較的温暖な瀬戸内海地域の香川は、土壁の家で暮らす最高の気候条件を備えていると思います。
その為、各地で土壁の家が消滅する中で、なんとか普通の家に今も土壁が使われ、生き残ってきたんだと思います。
これからもこの土壁の技術や暮らし方を受け継ぎ、新しい土壁の家をつくり続けていきたいものですね。
Posted by こまつ at 2006年05月20日 09:13
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