2011年01月26日

家の気密を測定する

お誘いがあり、住宅の気密測定の様子を見学させていただきました。

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測定は窓に小さな風洞のような排気装置を取り付けて、その廻りを目張りし準備完了です。
計測を始めると中のファンが勢いよく回り、室内の空気を吸い出します。
室内からどれくらいの量の空気が排気されるかを測定して、住宅の隙間の面積を調べるのです。

高気密化は高断熱住宅では必須の技術で、隙間だらけの住宅ではせっかく断熱材を沢山入れても、期待する性能を発揮することが出来ません。
また、結露などの問題を生む原因にもなるので重要なポイントです。
高気密・高断熱は、私たちのように自然素材や伝統構法を使った住宅をつくってきた者から見ると最も遠い存在でしたが、最近になり、その両方の技術を融合することでより良い住宅が生まれるのではと考えています。

もっとも近頃の住宅は伝統構法を含めどんな工法の家でも、結果的にかなり気密化が進んでおり、昔のように隙間風の入るような家は皆無になりました。
その結果、室内外の空気の入れ替わりが少なくなり、合板やビニールクロスなどの新建材などから出る揮発性有害物質による室内の空気汚染、いわゆるシックハウス問題が発生するようになったのです。
そのため、24時間換気装置を取り付けることが国の法律で義務づけられました。

自然素材を使った住まいづくりをやって来た立場からみるといささか腹立たしいところで、本来より快適で、健やかに住まうためを目的として発達してきた住宅性能の向上が招いた矛盾のひとつと言えます。
posted by こまつ at 19:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 温熱環境