2008年04月03日

うれしいこと

先日、木造住宅部門で優秀賞をいただいた香川県の「平成19年度木造住宅・高齢化対応住宅コンクール」の表彰式があり出席してきました。
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コンクールの「応募作品集」とそれらの住宅を参考にした「すまいづくりのヒント」をまとめた冊子も出来上がりました。
この冊子の入手などのお問い合わせ先は 香川県土木部住宅課 087-832-3584です。
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その夜、お客様からお祝いに素敵な欄の花をいただきました。
とても嬉しいお心遣いをいただき、とても幸せな気持ちになりました。
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2007年12月22日

ありがとう

香川県の19年度木造住宅コンクールに「宮脇町の家」を応募していたら、昨日優秀賞に選ばれたとの連絡がありました。
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このコンクールは5年に一度くらいおこなわれているようですが、今回初応募で受賞できたことは素直に喜びたいと思います。
建築デザインなどでは遙かに上手な方々がおられる中で、今回賞をいただけたのは、四国の木や土などの自然素材と伝統的な技術をつかい、住まい手の暮らしを大切にする私たちの家づくりに応援をしていただいたのだろうと思います。

この賞は、実績が乏しいなかで信頼し、設計・施工をまかせていただいたお客様。
ご支援、ご指導をいただきました「NPO法人木と家の会」の皆様。
そして、素晴らしい木材を提供していただいた嶺北の皆様。
それを見事なまでの技術でかたちにしていただいた、棟梁をはじめとする職人の方々など沢山の皆様のおかげです。
心よりお礼申し上げます。
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また、今回の受賞を涙を流して喜んでくれたスタッフのE。
あなたがいなければうちの会社はありえません。
そして愛する家族のみんな。

ありがとう。

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2006年05月02日

宮脇町の家:玄関そして居間

宮脇町の家の完成写真の続きです。

玄関は、作りつけの下足箱のあるコンパクトなつくりです。
壁は白い漆喰、床は杉板です。
下足箱天板は目の細かい天杉で植物塗料を塗りました。
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袋張りの障子を開けて中にはいるとリビングです。
向こうにダイニングテーブルと階段が見えます。
仕上げは玄関と同じく漆喰の壁と杉の床です。
床の杉はまだ日に焼けていないので芯は赤みがさして綺麗です。
これから、ゆっくりと落ち着いた色合いに変化していくのが楽しみです。

見上げると現しになった杉の床梁と床板の下張りが見えます。
梁などの構造材に使った杉は、全て高知県嶺北の森本さんという林業家に大切に育てられた樹齢80年の素晴らしい杉でした。
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ダイニング側からリビングを見ます。
南側の履き出し窓は1間+1間の木製片引き込み戸です。
大きな硝子が入った建具は、見た目よりも軽く開閉できます。
窓の外に出るとウッドデッキがあり、そこでゆったりとお茶を楽しむのにはこの季節は最高です。
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2006年04月15日

外観とエントランス周り

「宮脇町の家」の引き渡しも完了し、少しホッとしている今日この頃です。(笑)
完成した建物の写真を少しご紹介します。

まずは南面外観です。
真っ黒の外壁は焼き杉板で、少しクリーム色に見えるのが土佐漆喰の壁です。
土佐漆喰は数ヶ月をかけて、落ち着いた色合いの白になります。
これから板塀をつくります。
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アプローチは由良石を敷き詰めました。
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玄関土間は三和土(たたき)で柔らかな土色をしています。
杉赤身の縦格子で視線を切ります。
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玄関ドア周りです。
ポーチも風化した由良石を使っています。
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通用口から連なる東の坪庭です。
植栽の若葉がこれから綺麗です。
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2006年04月12日

完成見学会が無事終了しました。

「宮脇町の家」の完成見学会が盛況の内に無事終わりました。
四国の木と伝統的な構法でつくる木の家の魅力を少しでも多くの方にお伝えしたかったのですが、おかげさまで4/8と9日の二日間で約110組の方に来ていただきました。
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本当に沢山の方にご来場いただき大変ありがとうございます。
また、準備や当日の説明役など応援してくれました皆さんには大変感謝しております。

これからも、住まい手の方に喜んでいただけるような良い住まいをつくり続けていきたいと思いますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
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2006年04月08日

完成見学会をやってます!

今日は「宮脇町の家」の完成見学会の初日でした。
天気は良かったのですが風が強くて受付は大変でした。

初日は若い方から年配のご夫婦まで50組ほどの方が見学に訪れてくれました。
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NPO法人「木と家の会」の戸塚会長をはじめ会員の方も沢山見えられて、ありがたいお褒めの言葉をいただき感激いたしました。
また、高知県嶺北からは構造用木材を手配していただいた森昭木材の社長さんご夫妻が遠いところをおいでいただき感謝、感謝です。

ドングリランドでやっている松ぼっくり小屋づくり仲間の若い設計士の方達も来てくれました。
バルコニーに腰掛けて、向かいに広がる峰山のサクラを鑑賞中です。
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2006年04月07日

土佐漆喰を塗りました

「宮脇町の家」の外壁の一部や土間の壁は土佐漆喰塗です。
その土佐漆喰を左官工事の最後に塗りました。

土佐漆喰はその名の通り高知県で生産されている漆喰です。
他県で生産される漆喰にはフノリなどの海藻をまぜて”つなぎ”としますが、土佐漆喰では発酵させた藁(わら)スサを練り合わせて製造されています。
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”つなぎ”を使用しないため高い耐水性や強度があり、雨の多い高知県の家々や土蔵の外壁材として長年に渡って用いられてきました。
練り合わされた藁スサは分解する過程で繊維部分は糸状に残り、引っ張り強度を高めています。
それ以外の部分は溶けて粘りや独特の黄土色となっています。
この黄土色は塗られてから数ヶ月経つと不思議なことに段々と白くなり、最後には真っ白になります。
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材料です。
手前から砂漆喰。
土佐漆喰に砂をまぜたもので下塗り用です。
次が袋から出した土佐漆喰そのもの。
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袋に入っているのが仕上げ用の土佐漆喰。
これは左官さんが数年間貯蔵し、寝かせたものを、さらに細かい網で繊維分をこし取ったものです。
石田左官さんには二十年近く貯蔵しているものもあるというので驚きます。
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まず砂漆喰を塗ります。
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その上に土佐漆喰を塗り、最後に仕上げ用の土佐漆喰を薄く塗ります。
塗厚さは約8mm程度となり、普通の室内用漆喰の塗厚さの3〜4倍になります。
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この後、コテで丁重に押さえ磨かれて「日本一の塗り壁材」といわれる土佐漆喰壁が完成しました。
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2006年04月06日

タタキがたたいて出来ました

「宮脇町の家」の玄関前土間の床を何で仕上げるか最後まで悩んだのですが、石田左官さんと検討した結果「たたき」で仕上げることにしました。

「たたき」とは「三和土」とも書き、土と苦汁(こがり)と消石灰を混ぜ、敷き均した上を、木槌で叩いて仕上げます。
昔の農家や町屋などの土間の床やおくどさん(炊事場)などでよく使われていたものですが、最近の家では全く施工することが無くなったものの一つです。

タタキを造る材料です。
バケツに入っているのが苦汁です。
袋に消石灰が入っています。
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最近は左官さんでも「たたき」のやり方を知っている職人さんは少なくなりました。
今回「宮脇町の家」の左官工事をやってくれている石田左官工業さんは、日頃から文化財の修復等を多く手がけられているため、日常業務として「たたき」を施工されている数少ない現役の伝承者です。

「たたき」は叩くことで土が圧縮され硬く締まり、多少の雨水などでも平気ですが、コンクリート床ほどの耐久性や強度はなく手間もかかるのでやらなくなったのですが、その温かみのある土の素材感が「宮脇町の家」には合っているのではということになり決めました。

まず、材料をミキサーで混ぜます。
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混ぜ上がった土を敷き均します。
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それをみんなでパンパンと木槌を振り上げ叩いて締め固めます。
おそらく数十年ぶりに宮脇町にたたきの音が響いたのではないでしょうか。
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丁度来場した住まい手のご主人も参加して一緒に叩きます。
後でご主人に聞くと筋肉痛になったそうです。
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所々小石を埋めました。
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完成見学会を開催します!

約二年間にわたって設計・施工をすすめてまいりました「宮脇町の家」がいよいよ完成します。
引き渡しを前にして、建て主様のご理解も頂きましたので、下記のようにの完成見学会を開催します。
お時間のある方は是非ご来場下さい。

日時:平成18年4月8日(土)〜9日(日) 10:00〜17:00
場所:高松市宮脇町2丁目
   http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E134.2.26.9N34.19.57.1&ZM=9
当日連絡先:090-5120-0184
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2006年04月05日

由良石で玄関を・・・

「宮脇町の家」の玄関ポーチと玄関内の床は石を敷きました。

この石は住まい手のお父様の畑に20年以上前から、積み上げられ放置されていたものです。
おそらく古い建物の延べ石(基礎土台下の地面に敷いた四角い石)だと思われるこの石は、高松市の南にある由良山で産出した「由良石」という花崗岩でした。
「由良石」は、昔は沢山切り出されたそうですが、最近ではあまり採れてないそうです。
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石の表面は、長い間の風雨によりかなり痛んでいましたが、それがとても良い味を出していたので設計当初より使用を決めていました。
まず、この石を石屋さんの工場に運び半分に切断しました。
玄関ポーチは風化した表面側を、玄関内は切断面を表にして使用しました。
切断面は淡いベージュ系の土色で一部の石には紋様もありました。
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石工事は敷く前に、使用する石を選び仮敷きして様子をみます。
その後、空練りモルタル(水を混ぜてないモルタル)を敷き、その上に位置を確認しながら石を並べていきます。
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玄関内の床は石の角を整形し、表面を少し研磨して敷きました。
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この床は当初の設計では”豆砂利洗い出し”の左官工事でしたが、出来映えを見た住まい手の奥様には「あの石が、こんなになるなんて、信じられない!」と石の床になったことを喜んでもらいました。
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完成です。
使われず長い間放置されていた石が、職人さんの手によって素敵な玄関の床として蘇りました。
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2006年03月30日

てがたができた!

先日、住まい手家族の皆さんが現場を見に来た時のこと、上のお兄ちゃんの服が、まだ乾いてない漆喰壁に触れてしまいました。
触れた部分だけ補修すると、そこだけ仕上がりが変わってしまうので相談の結果、触れたところにみんなで手形を押しましょうということになりました。
最初は尻込みしていた下のお嬢ちゃんも最後は仲良くペッタン、ペッタン。
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小さな手形と大きな手形。
お父さん、お母さんと子どもたち。
家づくりに励んだ時の家族の記憶と共に、家がある限りのこります。
良い思い出ができました(*^_^*)
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2006年03月24日

石田左官さんのこと

今回、「宮脇町の家」の左官工事をお願いした、石田貞男氏率いる石田左官工業さんは、栗林公園掬月邸(http://www.pref.kagawa.jp/ritsurin/sanukikikou/index2.htm
)や、イサムノグチ庭園美術館(http://www.isamunoguchi.or.jp/index.htm )、旧恵利邸(
http://www.sanuki.ne.jp/original/miroku/ )など、県内外の文化財を多く手がけられてきた、大変有名なその道のオーソリティです。
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最近は、一般住宅を施工することは少ないそうですが、今回縁あってお願いしました。
「宮脇町の家」のような伝統的な構法や材料を生かした家づくりには、願ってもない方ですが、普段なかなか一緒に仕事をすることはできません。
また、その技術力の高さや、仕事に対する一徹な姿勢とは裏腹に話しぶりは温厚で色々なことを教えてくれます。
このような機会を大切にして色々な技術に触れ、勉強させていただきたいと思っています。
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真剣!漆喰塗り

「宮脇町の家」の内部の壁はほとんどが漆喰塗です。
光の具合によって微妙な陰影があり、真っ白なのに目に優しく、艶やかなで、豊かな表情をもつ漆喰はやはり壁の王様です。
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漆喰の主原料は消石灰で、これにフノリ・ツノマタなどのつなぎ剤や、ひび割れを防ぐための麻などを加えて、水で練った天然素材の建築材料です。
原料となる石灰石は、日本で自給できる唯一の鉱物資源だそうです。

漆喰の主成分である消石灰(水酸化カルシウム)は、空気中の二酸化炭素と反応し、100年以上の長い時間をかけて徐々に原料の石灰石(=炭酸カルシウム)に戻ることで硬化していきます。
そのため、特に防火性や耐久性が高く、断熱・保温・遮音などの優れた性能を持っているので、日本では城郭建築や倉などによく使われてきました。

漆喰の歴史は古く約5000年以上前から使用されてきましたが、近年ローコスト、短工期の波を受け段々と使用される建築が少なくなり、同時に漆喰を上手に塗れる左官職人も減ってきたことが残念です。
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漆喰は仕上げコテの力かげんやコテの走らせかたひとつで出来、不出来が決まります。
その為、最終段階でコテを握る職人さんの表情には、張りつめたような緊張感があります。
私は、この真剣な職人さんの眼差しが大好きです。
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チリ付けは左官の心意気

「宮脇町の家」は大工さんの仕事も終わり、工程は左官さんの仕事に移っています。
この家の主な左官仕事は土壁で、荒壁→返し→大直しと順次”壁土”を塗り重ねては乾かすという工程を繰り返してきました。
塗重ねられた土壁は、表面に細く無数のひび割れが入り、十分に乾燥し、硬く締まったことを私たちに教えてくれます。
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この乾いた土壁に、更に中塗り土を塗り、最終仕上げの漆喰塗りをしなければなりません。
それに先立ち、まず左官さんは柱や鴨居などの際に3cmくらいの幅で斜めに壁土を塗ります。
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これを左官さんは「チリ付け」と呼びます。
(チリとは建築用語で柱と壁面の取り合い部分などの段差のことで、普通10mmから15mmです)
これを施工することにより、中塗り土の収縮による見苦しい柱際の隙間(チリ切れ)を軽減することが出来ます。
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しかし、この大切な工程もそれだけ手間がかかり、当然コストも増えるので、近年は施工する現場がめっきり減りました。
若い左官さんに「チリ付け」の話しをしても判らない人もいるほどです。

今回、左官工事をお願いしている石田左官さんが、この一手間を省くことなく当然のように施工している姿には、日本人がずっと持ってきた「ものづくり」に対する誇りと真摯な心意気を感じさせます。

チリ付けをしても、しなくても、お客さんから頂いている工事費が増えたり減ったりするわけではありませんが「チリ付け」は大切な工程のひとつとして、これからも省くわけにはいけないと思っています。
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2006年03月09日

足場がなくなりました!

宮脇町の家を囲んでいた足場を撤去したので、建物の全体がわかるようになりました。
黒い焼き杉板が春の日差しを浴びて綺麗です。
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かなり漆黒の外壁が目立っていますが目町並みを壊すような感じではありません。
反対に、下屋のガルバリューム鋼板はアルミ色で明るく好対照です。
数年すれば、より落ち着きを増すでしょう。
変わっていくのが楽しみです。猫
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2006年03月07日

階段ができました!

しばらく前から、段板や柱などの加工・組み立てをやってきた階段が、だんだんと形を表してやっと完成しました。
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側板から飛び出しているのは段板の先端で側板(ささら桁)を貫通しています。
その側板の際に、四角い穴が明けられていて、そこにくさび状の鼻栓を打ち込み段板と側板を固定します。
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細部まで手間をかけた正確な加工が行き届き、素晴らしい出来映えです。
この家の見せ場となる力作となりました。
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2006年02月28日

階段の刻み中です

「宮脇町の家」では階段の加工が始まっています。

遠山棟梁が墨付けをして、息子さんが側板となるササラ桁に、階段の段板を差し込む溝をノミで刻み込みます。
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加工の輪郭を描く墨付けは、木の柔らかさ硬さ、反りの具合、木の表と裏、節の具合など、木を読み木と対話しながら進めます。
そして、その付けられた墨を0.5mm単位で丁重に刻むのです。
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階段の造作加工は手間がかかり、根気のいる仕事であるために、最近の住宅ではメーカーが工場で作った、手軽なシステム階段などが幅をきかせています。
でも、黙々と木に向かっている二人の姿を見ていると”ものづくり”の本来の姿を教えてくれているようです。

この家では、段板、ササラ桁共に樹齢数百年の天杉を使っています。
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天杉は大きな生き節が特徴で、節の周りにある細かな年輪が透き通った湖の上のさざ波のようです。
美しく、見ていて飽きることがありません。
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2006年02月12日

ガルバリューム鋼板

「宮脇町の家」の外壁用のガルバリューム鋼板の波板が現場に到着し工事が始まりました。

ガルバリューム鋼板とは、鉄板にアルミ・亜鉛合金をメッキしたものです。
メッキした原板を素地といい、銀色の結晶状のメッキ層が見られます。
その上に、さらに塗装したものが塗装ガルバリューム鋼板で、建築の外装材などに使用するのは0.35mmか0.40mmです。
「宮脇町の家」では下屋の屋根、外壁、庇、水切りに0.40mmの素地(銀色)と塗装品(黒色)を使用しています。


ガルバリューム鋼板は比較的安価なうえに、耐塩、耐薬品性などの耐候性に優れた優秀な建材で、板金屋さんに言わせると「15年くらいではどうもなってない、20年以上十分もつと思う。」のだそうです。(メーカー保証は塗装品で10〜15年まで)
また、素地(原板)のメッキ結晶の柔らかな銀色の表情が木の家と合い、私は大好きなので屋根や壁、庇などあらゆる外装に良く使います。
特に、予算の厳しい家づくりでは無くてはならない素材といえます。(^_^)v


欠点は雨音が大きいことや表面結露、強風に対する注意が必要なことです。
また、いわゆる”トタン屋根”の安っぽいイメージを嫌われる方もいることです。

施工は、透湿防水シートの上に胴縁を打ち、窓廻りなどの取り合い部分にコの字型の見切り材を取り付けます。
それに差し込みながら波板をステンレスビスで取り付けます。


ステンレスビスには止水の為のパッキン材が付いています。




「宮脇町の家」のような「伝統型構法」の木の家はややもすると古民家風になりがちですが、ガルバリューム鋼板の無機質さが少しやわらげてくれそうです。
葺きあがりが楽しみです。(^^)/~~~


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2006年02月05日

「宮脇町の家」の施工図

「宮脇町の家」ではダイニング兼リビングの前に二間幅の大きな履き出し窓を設けています。
いろいろ考えた末、今回は半分のガラスをはめ殺しにして、木製の片引き戸にしました。
先日より大工さんが敷居・鴨居や庇などの木材を加工して取付工事をしています。


木製建具なので雨仕舞いなどに特に注意が必要です。
その為、設計図とは別に部分的に木材の加工や納まりを平面と断面で詳細に表した"施工図”という図面を作成します。
ためしに数えてみると、この工事では今までに60枚以上の施工図を作成していました。


作図は全て自分でやりたいのですが時間がゆるさず、今は信頼できるスタッフと手分けしてやっています。
施工図は詳細まで描き検討することで、あいまいだったところがハッキリし、間違いも未然に防ぐことが出来ます。
これをもとに大工さんなどと打合せますが、そこでの意見を加味して再度図面を修正することもあります。

小さな普通の住宅でここまで手間をかけることに、また違った意見があることも知っていますが、私はこの施工図が施工品質を支える大きなカギだと思っています。

私が卒業して建築会社に就職し、最初に先輩から教えられたのが”施工図”とその重要性でした。
その「教え」とその後の「経験」は、30年経った今も私の中で「責任が持てる仕事」の基礎になっています。
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2006年02月03日

「宮脇町の家」の板

「宮脇町の家」で、机やカウンターなどに使う天杉(人の手で植林された杉ではなくて、自然に自生した樹齢数百年の天然の杉の略)を大工さんと探しに行きました。
数百年の風雪を経た天杉には、植林され手入れされた造林木にはない荒々しく美しい木目や節などがあり、この板探しが家づくりでの私の密かな楽しみです。わーい(嬉しい顔)

雨の中、材木屋さんの社長さんと一緒に沢山の板の中から選び出します。
ラックに立てかけられた板は、厚さ5cm〜7cm、幅は70cm前後、長さは4m以上あります。
私には宝の山に見えます。目
重いのでホークリフトで吊り上げました。


今回も良い材が手に入りそうです。
候補に選び出した板を見比べ、最終的に大きな生き節に惹かれて向こう側の梁瀬杉に決めました。
綺麗に仕上げられ、取り付けた姿が目に浮かびます。
ということで今回もかなり予算オーバーです。
経理の池田さんゴメンナサイ。(^_^;)
でも、喜んでくれるお客さんの笑顔にはかえられないですからユルシテね。(^_^)v



posted by こまつ at 16:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 宮脇町の家