2006年01月26日

「宮脇町の家」の足場

建築中の「宮脇町の家」の居間の窓と庇の工事をするため、南面の足場を解体しました。家
足場で隠れていた建物の姿が段々見えて来るようになってきました。
真っ黒な焼き杉板が印象的で結構目立ちます。わーい(嬉しい顔)

posted by こまつ at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮脇町の家

2006年01月14日

貫ぶせ

「宮脇町の家」は土壁の大直し塗りが進んでいます。
大直し塗りの工程の中で”貫ぶせ”という作業があります。
これは30cmほどに短く切った藁(わら)を壁の貫板部分に補強材として貼り込むのです。



「宮脇町の家」のように貫構造の家は柱の中心に貫通した板が入っています。
そのため貫板の部分は壁土の塗厚が薄くなるため、乾燥収縮などのひび割れがこの部分に集中する可能性があります。
その為、藁を塗り込み引っ張り方向の力を補強するのです。

手順としてはまず1cmほど壁土を塗ります。




次に藁を手際よく鏝(コテ)で貼り付けます。

藁の貼り込みが完了したところです。


その後、再度壁土を1cmほど上からサンドイッチのように塗かぶせて完了です。




今も生きる職人の知恵です。
posted by こまつ at 09:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮脇町の家

2006年01月11日

土壁 大直し塗

「宮脇町の家」は11月初めに塗った荒壁が2ヶ月たって十分に乾いたので1/10から大直し塗をしています。
大直し塗

現場でねかしてあった土も熟成が進み良い感じになっています。


近寄って土を見ると混ぜてある藁が分解し細長い繊維だけになってきているのがわかります。
熟成が進んでも夏場と違い、独特の臭いが少なくて助かります。(^^)/~~~

土壁はこの後も中塗り、仕上げ塗りと工程が続きます。
それぞれに十分な乾燥が必要なので時間がかかります。
最近の家づくりで土壁の家が少なくなったのは工程に時間がかかることを”施工側”が嫌ったためです。
けして土壁自体の性能に問題があるからではありません。
最近の住宅メーカーの家づくりは75日ほどで完成してしまうといわれていますので、そんな”急いだ”家づくりには土壁などとりいれることはできません。
最近の研究で、土壁には優れた耐震性能があることが実証されており、調湿性、遮音性も高く、なによりとてもエコロジーです。
「宮脇町の家」で壁土が塗れるのは建築主の住まいや環境に対する意識の高さと施工する側の品質に対するこだわりがあったからだと考えています。
これからもそういった建築主の方と共に土壁の家づくりを進めたいものです。


posted by こまつ at 06:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮脇町の家

2006年01月09日

焼き杉張り

「宮脇町の家」は今外壁の焼き杉板を張っています。

焼き杉板は杉板の表面を焼き炭化させることにより、焼く前と比べ非常に高い耐候性を備えた優秀な建材となります。
本島の大工さんから聞いたところでは「素焼きの焼き杉板は百年保つ」そうです。

焼き杉板は昔から広く一般に民家の外壁に張られていました。
特に瀬戸内の海辺や島々で多く使われいたのは、塩分を含んだ風雨にも長年耐えるその耐久性の高さのためではないかと思われます。
今でも本島などでは杉板を張った民家が多く残っていて美しい町並みを形成しています。

「宮脇町の家」の焼き杉板は工場で加工し焼いた物を使用していますが、昔は大工さんが三枚一組で△に組み中に鉋屑を入れて手作業で焼いていたそうでが、なかなか均一に上手く焼けず苦労したそうです。

焼き杉板を張るのは大工さんも炭の粉で真っ黒になるので大変です。
マスクや手袋をし、雨合羽を着て帽子をかぶり完全武装で作業をしています。
窓際などで板を削った場合は板の小口をバーナーで再度焼く必要もあり、なかなか手間がかかります。(^_^;)

焼き杉板の家は住宅の洋風化の影響やモルタル塗壁、サイディング板などの新建材の普及と共に少なくなってきました。
しかし、高い耐久性や素朴な美しさ、間伐材などの有効利用、なにより自然素材ですのでアスベストなど含まず、環境にも優しい優れた建材ということを考えれば今後ももっと沢山使われてよい建材だと私は思います。
posted by こまつ at 03:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 宮脇町の家

2005年12月15日

土壁と壁土

今、施工中の「宮脇町の家」の土壁がかなり乾いていい感じになってきました。
土壁の施工は小舞い竹の下地にまず内部側から壁土を塗り付けます。これが「荒壁」で、それが1ヶ月ほどして良く乾いてきたら次に外部側に「返し壁」を塗ります。
それぞれ20mm〜25mm程度の塗厚さですので既に40mm〜50mmの土壁の厚さがあります。
写真は外部側ですので返し壁です。塗ってから約1ヶ月ほど経過しているので細かなひび割れが無数に入っています。
近寄ってみるとひび割れている様子や土に混ぜているワラの繊維がよくわかります。
今回の工事の場合、荒壁は搬入した壁土をすぐに塗ったので、土に混入しているワラがまだ固く十分に混ざり合ってない印象でしたが、一ヶ月後の返し壁を塗る時はワラが水分を吸収しある程度分解することで柔らかくなり、土と良く混ざっているようでした。
すると土は粘りが出て塗りやすく、乾燥後も収縮やひび割れが少ないように感じられます。
昔から壁土は現場で寝かせ熟成させた方が良くなり、強い土壁になると言われてきました。しかし、最近は熟成の過程で壁土が発酵し、独特の臭いが出て近隣問題になるため現場で長く置くことはしなくなりました。
そのような事情はあるにせよ、強度が高くひび割れも少ない良い土壁を作るためには、先人の教えを守り、出来るだけ熟成を経た壁土を使った仕事を進めることが必要と感じています。

こまつ
posted by こまつ at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮脇町の家