2008年02月15日

荒壁塗り

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竹小舞に壁土を塗ると、土が青竹の間からせり出し規則正しい文様をつくります。
青い竹、黄土色の土、縫うように編まれたワラ縄。
そしてこれからの十分な乾燥時間と丁寧な塗重ねが強い壁をつくる秘訣です。
posted by こまつ at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 香西の家

2006年02月27日

もったいない

これから工事に着手する香西の家は、築70年の母屋と倉を取り壊しての新築工事です。
この工事の設計は女性の建築家で、私どもでは施工を担当します。
このお宅は、お爺さんの代まで代々続いた宮大工の家系だったそうで、この建物もお爺さんの手によってしっかりと丁寧に建てられています。
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この工事では建て主の意向もあり、母屋の小屋梁や倉の棟木などの構造材を新築建物に再生利用します。
特に倉の棟木は直径60cmほどもある大きな丸太です。
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それから床の間や縁側の床板などの造作材、障子などの木製建具や欄間、庭の手水鉢や飛び石などに至るまで再生利用することになっています。
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その為、それらの部材を生かし取りする作業を大工さん達と先日おこないました。
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梁などの構造材の生かし取りは建物の解体時です。
構造材の再生利用は、建物の解体に手間と費用がかかるので、工事費の節約にはあまりつながりません。
同じ大きさの新しい木材を購入した方が安い場合もあります。
また、造作材などでも似たようなことが言えます。

それでも今回あえて多くの部材を再生利用するのは、建て主にとって先祖の建てたこの家の記憶を、新築の建物に引き継ぎたいという気持ちがあり、子どもの時から愛着を持って接してきた我が家を、ゴミとして処分してしまうのは”もったいない”という「もの」を慈しむ心があるからでしょう。

私たち「ものづくり」をする者にとっても、そういった”もったいない”と思う心を大切にしている建て主の、想いを叶えるお手伝いをすることは嬉しいことです。
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来年の春にどういった形で蘇るのか今から楽しみです。



posted by こまつ at 03:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 香西の家