2010年12月21日

土壁塗は楽しいぞー!!

綾川の家では、左官さんが竹小舞の上に壁土を塗る最初の工程の「荒壁塗り」をおこないました。
また、午後からは建て主さんご家族が参加して土壁塗体験もおこないました。
建て主さんにとっては、自分たちの家がどのようにつくられているか体験できる良い機会です。

まず、最初はご主人からやってみます。
作業にかかる前に、壁土を塗るための金コテや壁土を載せるコテ板の使い方を左官さんからレクチャーを受けます。
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左官さんは大きな金コテでササッと塗っているので、一見とても簡単そうに見える土壁塗ですが、いざやってみるとこれがなかなか難しいのです。
まず、うまく壁土がコテの上に載りません。
次に、そのコテの土を上手く延ばせません。
コテを右に左に動かしていると壁土がバサッと落ちてしまったり、なかなか慣れるまで四苦八苦です。
ご主人は途中から毛糸の帽子を脱ぎ、汗ばみながら真剣にコテを動かします。
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少したって、奥さまも挑戦。
ここで、奥さまは思いの外けっこう器用なことを証明。
上手くコテの上に土を載せ竹小舞に土を塗りつけていきます。
「上手くできないと悔しい!」なんて言いながらワイワイ楽しく塗り広げます。
そんな奥さまを家族みんなが見守ります。
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しばらくして、お母様も現場に休憩のお茶を持ってこられ、ついでに挑戦です。
思わず夢中になります。
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竹小舞の反対側には、塗りつけた荒壁土がムニュッと顔を出して冬の夕日に照らされています。
なんだか今回も良い土壁が出来そうです。
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ふと見ると、奥さまが手元役になって左官さんに息を合わせて壁土をすくって渡しています。
あんまり頑張るとあくる日に筋肉痛になるかも、と少し心配しながら様子をみます。
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こんな光景を見ていると、この現場でも職人さんと建て主さんとの信頼の絆が深まり、良い関係が出来るのだろうなと予感しました。





posted by こまつ at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾川の家

2010年12月18日

屋根瓦葺き

綾川の家の屋根はいぶし瓦葺きです。
瓦は、三州(愛知県)、石州(島根県)と淡路(兵庫県)が「瓦の三大産地」で、この三ヶ所で全国の9割を生産しているらしい。
その内、いぶし瓦については淡路がトップで全国の5割を生産しているとのこと。
今回使用したいぶし瓦は、淡路のみなと瓦産業製のもので、良質な粘土を原料に高温の単窯で焼き締めてつくられています。
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いぶし瓦は、防火性や遮音性が高く、耐用年数も長いので、日本の家屋の屋根の定番となっています。
日差しを受けて銀黒に美しく輝く町並みは日本の心の原風景です。

いぶし瓦は適切なメンテナンスをすれば100年以上も使えることが実証されています。
現在、日本で実際に使われている最古の瓦は奈良の元興寺の瓦で、元は「飛鳥寺」(587年)に葺かれていたものを移築し再利用したものといわれています。
つまり、1400年前の瓦が今も現役で使われているのです。
元興寺HP: http://www.gangoji.or.jp/tera/link/link.html

瓦屋根のてっぺんからあたりを見ると冬を迎えた田園風景が穏やかに広がっています。
このいぶし瓦の住まいが、この風景の中の一つとして、長くこの地に建ち続けていってほしいものです。
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2010年12月09日

土壁で省エネ住宅をつくろう

建築をすすめています綾川の家で、12月12日(日)に構造見学会を開催します。
どなたでもお気軽にいらっしゃってください。

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「健やかに暮らす木の家」構造見学会

 住み心地が良くて、子どもたちが健やかに成長するにはどんな住まいが良いのでしょうか?
綾川町ですすむ家づくりでは素材を考え、集成材や構造用合板、ビニールクロスなどを使わず、高知県嶺北の無垢のスギ・ヒノキを伝統構法で組み、土壁・漆喰で仕上げます。
室内は吹抜と大きな窓で、光と風を取り込み、豊かな田園の自然を暮らしに生かします。

 そして調湿・蓄熱・防火・遮音などに優れ、人に優しい土壁の性能と外断熱、太陽光発電+オール電化を組み合わせ、住宅エコポイントの基準にも適合する最新の省エネ住宅仕様となっています。
この住宅の構造見学会を12月12日(日)午前10時〜午後4時に行います。
当日は設計者の説明と共に家づくりの資料も差し上げます。

 見学会会場は綾歌郡綾川町山田下 岡田はりきゅう院の西隣です。
 詳細地図は下記をご参照下さい。

http://map.yahoo.co.jp/pl?p=%E9%A6%99%E5%B7%9D%E7%9C%8C%E7%B6%BE%E6%AD%8C%E9%83%A1%E7%B6%BE%E5%B7%9D%E7%94%BA%E5%B1%B1%E7%94%B0%E4%B8%8B2001&lat=34.22657668&lon=133.94305091&ei=utf-8&v=2&sc=3&datum=wgs&gov=37387.16.2001
posted by こまつ at 05:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾川の家

竹小舞編み

土壁をつくるには、まず壁土を塗りつけるための竹をタテヨコにワラ縄で編んだ竹小舞を作ります。
その竹小舞編みの日、建て主さんにも体験で少し編んでもらった。

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職人さんから手ほどき。
簡単なようでこれが結構難しい。

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綺麗に編めたかな?
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2010年11月08日

建て方4日目 上棟

「綾川の家」の建て方も4日目。
残念なことに夜半より雨が降り始め、雨の上がった10時過ぎまで大工一同は現場で待機となってしまった。
建て方を始める前に期間中の天候は確認して始めるのだが、私たちのつくる家は伝統構法で現しの木の家なので建て方が長く、途中で天候が崩れ雨に降られることも時々ある。
無理をして建て方をすると滑って危険だし、木と木を組み合わせる仕口部分のホゾも水を吸って膨張し入りづらくなり無理して叩き込むと傷んでしまう。
自然には逆らえないとあきらめ、雨養生をして天候の回復を待つのが一番の得策なのです。

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雨が上がった後は順調に作業は進み、午前中に棟木を納めることができました。

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夕方、広田神社の宮司様による上棟式を執り行い無事の上棟を感謝する。

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上棟式の後は、いよいよ「餅投げ」をおこなう。
最近では少なくなった「餅投げ」だが現場周辺では今でも普通に行われているとのこと。
建て主様のご家族により、沢山のお餅やお菓子、お酒を、集まった近郷近在の皆さんに向けて投げ、共に喜びを分かち合い、もうすぐ地域の一員となるご挨拶をおこないました。



posted by こまつ at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾川の家

2010年11月07日

建て方3日目

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建て方も3日目。
朝から2階の床板を張る。
スギの厚板で1階から見上げるとそのまま見えるので、節の具合や色合いを見ながら張ってゆく。

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その後2階の梁や桁材を順番に組んでいくと、材と材が一分の隙間もなくピタッと組み合わさってゆく。
大工の技量の高さが良く判る瞬間だ。
posted by こまつ at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾川の家

2010年11月05日

Jパネル

「綾川の家」は建て方二日目。

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朝、通りがかりの近所の人に「今日、上棟のお餅投げをするの?」と聞かれる。
「上棟は明後日です」と答えると「え〜、建て方にそんなにかかるの!!」と驚かれてしまった。
最近の一般的な住宅の建て方だと、大体1日か2日で終わってしまうので、4日もかかるということ自体、最近の感覚からいえば常識外れに思われてしまったようだ。

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今日は建て方に平行して、柱の間にJパネルを落とし込んでいきました。
Jパネルは「三層クロスパネル」ともいい、一層の厚さ12mmのスギ無垢板をタテ・ヨコ方向を変えて接着した総厚さ36mmの面材(パネル)で、構造用合板の代わりに耐力壁として使え、そのまま仕上材にもなるグッドデザイン賞受賞の優れものです。
Jパネル解説: http://www.length.or.jp/ma-01.htm

合板に比べ、使われている一層当たりの木材の厚さが厚いので、スギ本来の吸湿性や質感、香り等があります。
また、直径の小さな間伐材からつくられるので、貴重な森林資源の有効利用にもつながる商品です。
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この建物の外周は土壁ですが、内部の耐力壁にこのJパネルを使い、土壁の耐力と合わせて建築基準法の1.25倍の耐力(壁量)を確保し、地震にも高い安全性を確保する設計としています。

posted by こまつ at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾川の家

2010年11月04日

建て方始まる

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いよいよ今日から「綾川の家」の建て方が始まりました。
この建物は大型機械によるプレカットをせず、大工棟梁が300本以上の構造材を二ヶ月以上にわたって手刻みしました。
その部材を一本いっぽん組立て行く作業は見ていてもとても面白い。
建て主の想いを元に、設計図に描いた家の姿が現実にカタチとなって生まれてくる瞬間は感動的です。

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建て方は、数ヶ月に渡る切り組加工の成果を見せる大工棟梁の晴れの場であると同時に、一番緊張する時でもあります。
経験の少ない棟梁の場合は建て方が近づくと、加工が間違ってないか心配で眠れなくなることもあるそうです。
今回の遠山棟梁は経験豊富で腕も切れる大工ですが、それでも現場の空気は心地よい独特の緊張感があります。

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予定では11月7日に上棟式です。
無事に建て方が進むように明日も現場に貼り付きます。
タグ:家づくり
posted by こまつ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 綾川の家